先日現場より、破損したペアガラスを引きとってまいりました。
役目を終えたペアガラスですから、せっかくの機会ですし解体して、構造を調査してみましょう。
ペアガラスの構造は、右の図のような断面になっています。
ガラスとガラスの間には乾燥中空層があり、
ペアガラスの断熱性能を確保しています。
いわゆる、ダウンジャケットを着ている状態と同じです。
ダウンジャケットは、たくさんの空気層を含んでいる為、
あんなに暖かくなるのです。
また、中の空気層内で結露が発生しないために、
空気層は、年中乾燥状態なんです!!!
しかし、どうやって乾燥状態を保っているのでしょうか!?
それは、断面図にあるように、
ガラスとガラスの接着面にあるアルミスペーサー内に乾燥剤が入っているからなのです!!!
おどろきですよね!!!
ではでは、ペアガラスを解体してみましょう。
まず、ガラス同士の接着面をはがしで、2枚のガラスに分解っ!!
そして、アルミスペーサーをわってみると・・・・・・
ぼろぼろぼろ~・・・
っとつぶつぶ(乾燥剤)がでてきました。
また、アルミスペーサーをよくよく見ると
小さな穴がたくさんあいていました。
そこから、中空層内の空気が乾燥剤側のアルミスペーサーへ抜けるというシステムです。
この構造によって、ペアガラスの空気層を乾燥状態で保てているのです!!!
ガラスの中に乾燥剤なんて驚きの事実ですが、見えないところでこんな物が使われていたんですね♪