ガラスは何でできているの?

ガラスの主な原料は、地球上の砂や岩石にふくまれている珪酸(けいさん)という物質です。珪酸は、二酸化炭素(sio2)やシリカ(silica)とも呼ばれています。sio2が結晶化してできた石英は、岩石の中によくみられる鉱物で、約4~10億年前に作られたと言われています。石英が変化した珪石や風化して粒状になった珪砂は産出量が多く、ガラスの原料に使われています。一般的なガラスは、珪酸にソーダ灰や石灰を混ぜて製造。その他混ぜる物質を変えて、クリスタルガラスや耐熱ガラスなど様々な種類のガラスが作られています。

そこで板ガラスの製造方法をご紹介します。

主にフロート法で製造されます。フロート法は、調合した原料が川を流れるように、4つの工程を通るうちに透明で板状のガラスへと変化していきます。まず、珪砂、石灰石、苦灰石などにガラス屑を混ぜた原料を1600℃以上、容量1000t 以上の「溶融炉」に投入し、真っ赤に溶かします。液体となった原料をスズなどの金属を溶かした「フロートバス」に流し込み、金属より比重が軽いことを利用してガラスを浮かびあがらせます。「徐冷炉」に送ってゆっくり冷やして固めたのち、「切断」して板ガラスに。工程の全長は約600メートルもあるそうです。

このように製造され、みなさんの住宅の窓ガラスになるのです。

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